次期政権を担う政党は、チェンジを待ち望む国民の期待に応えられるか?
先月のブログで、都議選の行方はどうなるかと書いたが結果は与党が議員数を大幅に減らし、野党が大きく議席を増やすこととなった。これで石原都政もかなり議会運営でやりにくくなったのではなかろうか。
麻生内閣もようやく7月21日議会を解散し、8月18日選挙公示、30日投開票のスケジュールで衆議院選挙戦モードに突入した。マスコミによる支持政党の世論調査でも前回の参議院選挙で与党が大敗した流れは変わらず、衆議院選挙戦でもこの流れは変わらず、むしろ一層流れは強くなってきているようだ。国民の大方の思いが今度は一度野党に政権をゆだね、所得格差・年金問題・医療費問題・失業問題など将来に対する不安が大きなこの社会で、何とか将来に希望が持てる打開策を示して欲しいとの気持ちが、政権交代を期待する流れに向かわせているのではないだろうか。
今回の衆議院選挙で野党側が政権奪還のチャンスが現実味を帯びてくるに付け、今までは反対勢力として与党の政策に反対を突きつけていれば野党の存在感を示すことが出来ていたが、いざ本当に政権を担うようになった場合に政権与党としての役割を果たせるだけの実力があるのだろうかと一抹の不安も覚える。特に外交政策面で、現政府の外交政策との継続性・整合性と外交対応力である。
今度の衆議院選挙戦は、日本国のターニングポイントとも位置づけるくらい大きな政治潮流の変化の時期に当たる。選挙権を持つ一国民としていづれの政党を選ぶにせよ、良く考えて貴重な1票を投票したいと思う。
最近読んだ著書「日本・米国・中国 団塊の世代」著者:堺屋太一 (編著)
淺川 港、ステファン・G・マーグル、葛 慧芬/林 暁光 出版文化社
定価1,680円 は(日本・米国・中国)三国の団塊同世代が、それぞれの60年ほどの人生をどう生きたか比較する本書は興味深く面白かった。ベトナム戦争を経験した米国のベビーブーマー、文化大革命の嵐に翻弄された中国の老三届世代。高度経済成長期に過ごした日本のぬるま湯団塊世代。
そして、団塊世代当事者の彼らも既に60歳に達し(心も身体もまだまだ元気であると思っているが)65歳に至るまでに段階的に年金生活を迎える年齢となった。
今朝の朝日新聞7月25日(土)に麻生首相が身内の会合で「65歳以上の人たちは元気に働いていられるという、健康を持っている人。介護を必要としない人は実に8割を越えている」その上で「その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは働くことしか才能がないと思ってください」と発言し、早速野党党首から批判を受けている。
麻生首相の失言はともかくとして、当事者である団塊の世代を含めて幸いにも年齢の割には、元気で健康で働く意欲のある人たちが多い。少なくとも60年以上の人生経験、社会経験を積んだ彼らのノウハウを活用しない手は無い。
これからも、高齢者が元気で健康を長く維持できる様に、政府や自治体が健康管理体制を整備する事によって、高齢者医療費の抑制に繋がる。また元気な高齢者が、行政による適切な介護支援指導を受けて、75歳以上の高齢者の介護する老老支援の活動の道も見えてくる。
少子高齢化のスピードが世界に類を見ないほど速く進んでいる我が国で、若者の晩婚化、出産率の低下が言われて久しい。また子育て中の若い世代に於いては、経済情勢が悪化する中、夫婦で共稼ぎしなければ生活を維持できない現状において、幼い子どもを勤務時間中に預かってくれる託児所・保育所の数も全く不足している。
現在の育児支援制度の抜本的な改正には、関連する法律の改正と各種規制(業界を保護し新規参入を抑制するシステム)の緩和が必要である。その上に立って、専門知識・技能を有する保育士の待遇改善(賃金)によって、保育の仕事につく人たちの数を増やすと共に、前述の元気で働く意欲のある高齢者の活用と、社会貢献のモチベーションで保育に関わる人材不足を補うことも出来るのではないだろうか。
しかし、介護や保育の人材がこれだけ不足している社会で、何故人材確保がままならないのだろうか? 現在は多くの若者が仕事が見つからず非正規社員・派遣社員・フリーター・アルバイトなどで不安定な生活を余儀なくされている。かって介護制度が導入された時期には、介護に関する専門学校や短期大学などに多くの若者が入学し・学んだ。しかし、現実には介護の職場環境は厳しく、いくら義務感に燃えて介護の仕事を続けようと思っても何年働いても給与水準が上がらないのでは、生活の目処も立たずその仕事を続けていく事は出来ない。そのようにして介護の仕事に意欲のある若者達も挫折して、他の職種に転職をせざるを得ないのが実情である。
政府も一般国民の認識も、いまだ老人介護は家庭が主体で行政は介護の一部を支援すれば良いと思っているのではないか? 介護の人材不足を補うために最近インドネシアやフィリッピンから介護士を試験的に導入し人材不足を外国人の手(安い人件費)で補おうとする諸策は、本末転倒である。
今日、産業構造の変化で多くの若者、中高年者が失業の憂き目を見ている中で、一方では介護・保育など将来にわたって国民の安全・安心を維持する上で必要欠くべからざる人材の確保が出来ないアンバランスを引き起こしている。この問題の解決方法は比較的単純である。すなわち介護・保育などに携わる人々の賃金を、製造業並の賃金に引き上げ、一般の会社で適応される各種賃金以外の制度(退職金・厚生年金・失業保険)の充実を図れば、自ずと人材は確保できる。しかし、これを介護・保育事業者の自助努力による負担に任せては実現不可能であり、政府・自治体による財政支援が必要である。
いずれにせよ、我が国の産業は先進国への高付加価値・高価格の製品(自動車・IT機器など)輸出によって販売を伸ばし高収益を稼ぎ出せた時代から、昨年の米国発のサブプライムローン問題に関わる世界的な経済大不況で、先進国では高額商品の購買力が激減し、変って発展途上国や中国、インド等が先進国市場に変る有望市場へと移り変わってきた。これら有望市場では良質で低価格の商品が求められ、国内で生産していてはコスト競争に立ち向かえず、人件費の安い海外に生産工場や開発拠点を移し、結果的には国内の仕事が急速に減少して正規社員と非正規社員との所得格差や、失業問題を引き起こしている。
時期政権を担う政党が、日本経済の建て直しを図り、日本を取り巻く世界的な経済課題を再評価して、将来を見据えた国内産業構造の思い切った変革を産業政策として打ち出し、日本国民に広く働く場の提供ができて安定した収入を得る機会を政治指導で是非作ってもらいたい。
(投稿:M太郎)
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6月の千葉市長選挙では、民主党が推薦する若干31歳の熊谷俊人氏が大方の予想を覆し千葉市長に選ばれた。4月は名古屋市長選挙で、5月はさいたま市長選挙で与党の推薦する候補が破れ、これで3連敗となる。次は静岡県知事選挙が7月5日投票日を控えている。首都圏の大票田である東京都都議選は7月12日が投票日となっていて、9月に衆議院の任期満了時期に合わせた前哨戦が俄然注目される。
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